賞人・小林泰三(デジタル復元師、鑑賞学者、彩色家、美術史家、学芸員)

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1966年5月24日 東京都杉並区生まれ
大学卒業時に学芸員の資格を取得。
大手印刷会社で美術のハイビジョン番組を手がけ、美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆けとして高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェスティバルなどで数々の受賞。
04年に小林美術科学を設立し、美術史業界のネットワークと最新のレタッチ技術を融合し、本格的にデジタル復元の活動を開始。
手掛けた作品は、飛鳥時代の高松塚古墳壁画から昭和時代の白黒写真&フィルムのカラー化まで、多岐にわたる。

テレビ出演

NHK「国宝探訪」「日曜美術館」「NHK特集」
TBS「教科書にのせたい!」 など。
WOWOWでは「美術のゲノム」(現在シリーズ7)の企画、解説役としても出演している。

著 書

光文社新書「日本の国宝、最初はこんな色だった」「誤解だらけの日本美術」
双葉社スーパームック「国宝 よみがえる色彩」
PHP新書「後白河上皇 『絵巻物』の力で武士に勝った帝」
光文社「はじめから国宝、なんてないのだ。」

「賞道」としての講演活動のほか、中日文化センター、朝日カルチャーセンターからカフェでのワークショップなど、講演活動も幅広く展開している。特に小中学校では「国宝をべたべたさわろう!」と題して、体験型講演会実施している。

安土桃山時代から江戸初期の着物復元や、京都府立大学と連携し心理学も活用した西陣織の潜在的可能性の研究など、現場の職人と連携した美術ビジネスにおけるソリューション事業も力を注いでいる。