東大寺大仏殿
仏教のテーマパーク
世界一大きな木造建造物として知られる東大寺大仏殿ですが、奈良時代創建当時は、もっと大きかったことご存知ですか? 今よりも左右に14.5mも長く、それゆえに今よりも多くの仏像を配置することができました。創建当時は金ピカの大仏!東南アジアの仏教寺院では、今も仏像は金箔でピッカピカですが、色彩はそれと同じだったのですね。(製法は違いますが……)仏教を国家の中心に据えようとした聖武天皇は、強烈なインパクトで仏教の超越した力をビジュアル化したのです。人々は「なんてすごいんだ!」「ミラクル!」「アメージング!」と英語を知っていたら叫んでいたことでしょう。豊かな自然の優しい色彩しか庶民は知りませんでしたら、そのド派手さといったら、今のテーマパークよりも驚かされたに違いありません。※光文社新書「日本の国宝、最初はこんな色だった」で詳しく紹介