「カラーでよみがえる東京」

「カラーでよみがえる東京」

白黒映画をカラーに


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明治、大正、昭和と現代に至るまで、関東大震災や東京大空襲などで焼け野原になった東京が、いかに復活を遂げてきたかを、当時の白黒映画(モノクロフィルム)をカラー化することで辿っていくという内容。

当社が担当したのは、「日本の色の判定」とでもいいましょうか。
フランスの業者が白黒映画のカラー化していたのですが、どんなに日本のことを詳しく調べて彩色しても(実際よく調べていました)、「東京の湿った空気」「大正時代の着物の重ね具合」は、どうしたって日本人じゃないとわからない。そこでフランスの業者に説明するために、私がカラー化した静止画像を制作し、それを使って説明したわけです。
151015水面colorize(空と水の微妙な色と、湿気に気をつけて復元)151015着物colorize(着物と重ね具合を担当したので、着物だけ彩色)

白黒をカラー化すると命が息づく


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画像は第二次世界大戦食後の銀座和光。占領されていた時期の日本で、銀座和光は、いわばアメリカ兵のお土産売り場になっていました。
フランスからの画像は、コンクリート打ちっぱなしの冷たいイメージでしたが、こちらで、大理石にあたたかい色の照明に変え、百貨店らしい雰囲気を再現しました。
華やかにカラー化すると、当時の喧噪もよみがえってきました。

「カラーでよみがえる東京」が2015年度「菊池寛賞」受賞!


このNHK番組「カラーでよみがえる東京 ~不死鳥都市の100年~」が、2015年度の「菊池寛賞」を受賞しました!
白黒写真をカラーにすることから発展し、ついに時代は白黒映画(モノクロフィルム)のカラー化の時代へ。カラーにすることの意義が大きく評価され、この世界がますます大きく発展すると期待が寄せられています。

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