賞道教室のご案内

  • ちょっと解説

    いくら「賞道は、知識がなくても大丈夫」と言っても、作品の時代背景や、屏風や絵巻物など形態の変遷などをご紹介すると、関心が増すのも事実。
    特に中高年齢層は勉強したい欲求が高く、そのニーズにも応えつつ、でも「本当はそうではないんです」ということを、徐々に分かっていただく構成になっております。
    今回の鑑賞のポイント、私なりの新しい発見などにも触れて、期待を高めつつ、それではいざ、体験へ!

  • 触って、分かる。

    賞道は、「作品にどれだけ突っ込んでいいか」を体で覚える、という練習の場、と言えるかもしれません。そういう意味では、茶道や華道でいう「道」よりも柔道や剣道の「道」に近いと感じるのもしばしばです。対戦相手が国宝のレプリカだからと言って、びびっていては何も得られません。勇気をもって、えいや!っと飛び込んでいく必要があります。
    しかし、それを超えてしまえば、作品から饒舌に語ってくるので心配ありません。実は、子どもたちの方が遠慮なく作品に踏み込んでいきます。賞道は子どもたちにも格好のコンテンツでもあるのです。
    子どもたちへの賞道は「国宝をべたべたさわろう」というタイトルで展開しています。

  • 見立てて、賞めあう。

    そして最後、戦った相手はどうだったかの感想を述べ合います。遠慮はいりません。なぜなら、「見立てに正解はない」からです。
    あなたの感性を開いて、思いっきり想像の翼をはばたかせてください。
    実際、道場主である私が、一本と取られて敗れることがけっこうあります。初めて参加した方の「見立て」が、その日の最優秀賞を獲得することも少なからずあるのです。
    なので私は、単に道場のオーナー、場所を提供しているに過ぎない、とも言えます。