八幡、博多、大盛況でした
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毎年恒例になりました八幡(北九州)と博多での「知れば知るほど面白い 日本美術の秘密」は、このタイトルを掲げて4回目を迎えました。題材は、二年前からその体感が話題になって、奈良でも好評を博した「高松塚古墳壁画」です。令和の時代を迎え万葉の時代が注目されておりますが、正にその文化そのものの飛鳥美人ですから、グッドタイミングなのです。
今回は、私の個人的な感想として、面白いことがありました。八幡と博多で逆転現象が起こっていたのです。
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初めは「賞道ってなに?小林ってだれ?」ということで、思いっきり疑心と不安しかなかったところで、八幡の方々はそれこそ私にも作品にも恐る恐るという感じでした。一方博多では、そこは観山荘というブランドとお酒もいただきながらの極上のお食事付きですから、距離感が違うのです。
なので、初回の印象は八幡が「ちょっと戸惑い」があって、博多は「気持ちよく知的好奇心が満たされた」感があったのでした。
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で、今回はどうだったか。4回ともなると、私がどんな語り口でどんな世界に誘うか知ってますから、来る方も準備ができています。八幡の方々は、私がちょっとややこしい話をしても、その雰囲気を楽しんで下さいます。なので今回は万葉集の歌も持ち出して、多重的に飛鳥時代を楽しんでいただきました。初回の戸惑いから、4回目にして自分から積極的に賞道の世界に入ってくるようになって下さいました。
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一方の博多は観山荘で豪華なお食事も大いに楽しんでいただきますし、今回は作品にお一人お一人横になって体感していただきますから、なかなか多重的に深いお話する時間がございません。そこで、お食事中に皆さんが入れ替わり立ち替わりいらして、古墳体験をしていただくときに、それぞれに軽いエピソードを繰り返しお話しして雰囲気を楽しんで頂くことに徹底しました。
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初めはどちらかというと、伝えることをシンプルにしていたのが八幡の方だったのですが、今回は、博多の方がシンプルになってきた、ということなのでした。もちろん伝えるポイントは、どちらも外しません。どちらも楽しい「賞道」です。伝える側も臨機応変な対応が求められる、だから「道」なのですなぁ。
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