色あせた日本美術や白黒写真画像&映像をキレイにしたり、加工したり、カラー化したり。レタッチ技術で、ライフスタイルをもっと楽しく、美しく。

今回の北九州、博多での講演は、挑戦の意味が大きく、気合を入れてやって参りました。
と申しますのも、「賞道のすすめ」や「伝賞プロジェクト」で蓄積してきた、興味をもっていただく話し方、楽しく鑑賞へのご案内する構成などが、全く賞道などの予備知識のない方々に通用するかどうか、挑戦する場になるだろうと思ったからです。



ちょっと前までは、ふとした時に「あれ、俺なんでここに立ってんだろ」と、急に人前で話すことに違和感と緊張感に襲われていた私です。多少前回よりもスキルアップしているとは思っていましたが、そのおごりも危険という経験もしてきました。

つまりは不安だらけだったのです。

途中までなかなか人が集まらなかったこのイベント、「日本美術って、一般にはそんなもんなんですよ」と言って余裕を見せておりましたが、集まらいとガッカリするだろうし、一方で集まり過ぎても怖いなぁという面もなくはなく…
でも、いつも応援して下さる高坂さんのご尽力が実を結び、1日目、八幡の永明寺(えいみょうじ)での会は広いお寺のお堂が埋まるくらいのお客様!



しかも当日は土砂降りのひどい天候にもかかわらず、なんとキャンセルなく皆様お越し下さいました。これにはどんなに相当励まされたことか!気合いがさらに入りました。
もうびびってはいられません。全力投球で挑みます。



内容は「地獄草紙と極楽世界」。もっともお話をしてきた、私にとってはテッパンコンテンツです。
まずは極楽浄土の世界から。
前までは、極楽世界を説明するのに屏風を用意するか、あるいは画像でお話しするしかなかったのですが、最近は山越阿弥陀図屏風の中央部分を掛け軸仕立てにして、持ち込めるようになっています。これは便利(^^)
本当は、西側に屏風を自立させ、西方から迎えに来る阿弥陀様の臨場感を楽しむのですが、掛け軸のかけ方を説明しながらその鑑賞法を解説することで、足りない情報は他の情報で補いながら、十分楽しんでいただける内容に工夫しました。



そして地獄草紙。
私がお寺にこだわったのは、和蝋燭での鑑賞が実現できるからです。これは東京でも滅多にできない贅沢な趣向です。



揺らめく灯りに照らされて、新生「地獄草紙」(新場面をプラスし順序を入れ替えた)を堪能していただきました。
これには皆様も魅了されたようで、一気に会場の一体感が生まれました。
地獄のお話をしながらも、大いに笑いもあり、和気あいあいの大盛況の一夜。
やっぱり北九州の方は、明るくて優しくて好きだな〜。

翌日は、お天気も回復し、博多な桜坂観山荘にて、第一回「観山アートサロン」が開催されました。
こちらの内容は、昔のド派手な仏たち。
サロンという、いい意味でちょっと気取った雰囲気と、高級和食がいただける会なので、前日とはガラリと変わります。



皆様、食い入るように話を聞いて下さいました。ちょっと静かなので、そこは気になりましたが、とにかく一所懸命お話ししました。
持参した金ピカ弥勒菩薩には、吸い寄せられるように見入っている方が多く、ただド派手だったわけでなく、暗い中で光る金の美しさを実感していただいけているだなと、だんだん分かってきました。

(こちらの会の写真が入手できなかったのが残念)



お話の後、お食事も進みお酒が入ると場も和んできます。やっと口を開いて感想をお話ししていただき、皆様が楽しんで下さっている分かってきました。ほっ。

こうしてやって参りました二回の講演。
エンタメの演出やプロデュースのプロである高坂さんに、「相当腕上げだね〜。大したもんだ」とお褒めいただいたのが何よりも嬉しく、また大きな自信となりました。
私は、先生になりたいわけではなく、エンタメ要素もありの伝導師で行きたいので、方向性が間違っていないことが確かめられて、本当に充実していました。

北九州と博多の皆様、ありがとうございました。
また、参りますね〜(^^)