色あせた日本美術や白黒写真画像&映像をキレイにしたり、加工したり、カラー化したり。レタッチ技術で、ライフスタイルをもっと楽しく、美しく。

日本美術の本当の楽しさを満喫する、賞道。今回は、琳派の代表・俵屋宗達が描いた国宝「風神雷神図」を使って、「屏風」を楽しみました。


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講座前の軽いお食事には、重陽の節句を意識して菊の飾りがふんだんにされておりました。
最近は何をテーマにおもてなしをするかに注目される方もいらっしゃって、「賞道のすすめ」の重要な部分になっております。
チームとしてそれぞれがどう動くと喜ばれるのか、何かひとつできつつあるのかな、と感じております。
そして、「風神雷神図屏風」を鑑賞するこの夜に、その名も「風神」「雷神」という日本酒を持ってきて下さった方がいらっしゃって、鑑賞の前にすでにホッコリされてる方も…。


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そんなお勉強以外の充実を含め、いよいよ本格的に賞道が邁進する段階に、嬉しい支援のお知らせがありました。
「アーツカウンシル東京」より助成する芸術活動に選ばれたのです。これは、本当に自信になります。
ご参加していただいた方々の、体感するときのキラキラした瞳を見て感じる直接的な喜びだけでなく、助成するに値するという客観的な評価もとても大切で、どちらも次へ進むエネルギーになります。
改めて、みなさまに感謝申し上げます。


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風神雷神図は、京都の町絵師・俵屋宗達が手がけた江戸初期の作品で、もちろん国宝に指定されています。日本で最も有名な作品と言ってもいいのではないでしょうか。
風神雷神それぞれのキャラが立っていて、一度見たら忘れられない図像です。その鑑賞のポイントは、風神雷神図屏風の新鑑賞法(http://kobabi.com/fukugen/fujinraijin/)に詳しく書いてありますので、どうぞご覧ください。


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テーマが「屏風」なので、各時代の屏風と、実用から美術品への変遷をたどってみました。
時代のポイントとして紹介したのが「紙蝶番(かみちょうばん)」。
この紙蝶番、山折り谷折りもできるので、ジグザグだけでない立て方ができて、開発された鎌倉時代以降、機能性がぐっと高まったと考えられます。
例えば、ペアの屏風を( )の形に配置して、中でヒソヒソ話ができる、なんて使い方もあったかも知れません。


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それと、今回意外と見直したのが、国宝の「松浦屏風」。
この屏風、実は気に入らなかったのです。人物描写が上手じゃないし(ここはあくまでも主観です)画面として、動きが少ない。全然、生き生きとしていないのです。風俗学的に、あるいは歴史的な価値はあるにしても、美術品としてはホントに国宝かなぁ…と感じていたわけです。


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いやいや、こちらで操作するのが本当の日本美術の鑑賞法です。賞道です。
今回、CGではありますが、松浦屏風をジグザグにしてみました。するとダイナミックに、動き出したのです!
ただ並んでいた女性たちは互いに向かい合い、話をし始めました。猫背だった不自然なシルエットも斜めになって気にならなくなしました。
綺麗に着飾った女性たちが、生き生きと立ち並ぶ姿は、何かファッション・ショーのようなキラキラ感があります。
これをさらに仄暗い部屋で見たら……。背景が金なので、さらにすごいことになるでしょう。ぜひやってみたい。


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というのは、金屏風の知られざる本当の素晴らしさを、今回はたっぷり味わっていただいたのです。
特に、芸術家で賞道に共鳴して下さっている白井さんの作った(そして、なんと下さった!)燭台ライトは実に金屏風と相性がいい。
そのライトで見てみると、途端に表情をかえる風神と雷神。目と歯をギラリとさせ、本性をあらわします。普段のポップな印象は吹き飛んでしまいます。


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日本人は、もともとは暗い空間に暮らしていました。
外が雨の時、部屋に佇んで、じっとしている。今の環境で体感できるのは、そんな感じでしょうか。
それが基本だったと感じるだけでも、普段の視線が変わってくるかも知れません。


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締めくくりのお茶では、真綿を添えさせていただきました。(写真、右上)
秋の色に染めてもらったので、それだけでも風情がありますが、重陽の節句には菊を真綿に包んだものをお供えしました。
真綿は綿と書きますが、実は絹。糸にならなかったあまりを集めて作るのですが、これが実にあったかい。
それで気がついたんですけど、ダウンやまして綿も普及してなかった江戸時代前半まで、どうやって庶民は暖を取っていたのだろうと思った時、なるほどこれか、と思い立ったのでした。
絹は、高級という先入観でしたから、そこまで思いつきませんでした。

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