色あせた日本美術や白黒写真画像&映像をキレイにしたり、加工したり、カラー化したり。レタッチ技術で、ライフスタイルをもっと楽しく、美しく。

8月25日(木)19:57~20:54フジテレビ「奇跡体験! アンビリーバボー」で、当社が手掛けた白黒写真のカラーライズ写真が、たくさん放送されました。


内容は「国内実録!チンパンジーが末っ子になた家族」。
”今からおよそ50年前、チンパンジーと1つ屋根の下で暮らす一家がいた。(中略)当時彼らはある事情で突然チンパンジーを育てなければならなくなった。親の愛情を奪われた息子の葛藤。やがて芽生え始めた種を超えた愛…チンパンジーとの出会い、そして別れ…その中で悩み、傷つき、ぶつかり合った家族。
 これは、チンパンジーと過ごした家族の愛と絆の実話。真実のホームドラマである。”
(「奇跡体験!アンビリーバボー」のホームページより抜粋)


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今回も色々と得ることが多くありました。
その主なものは、
1・短い時間で多くの作品を量産できた
2・違和感のない自然な表現が実現できた
3・新しいカラーライズの展開を確認できた


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最初のお問い合わせをいただいたのが、実は16日。
いつものペースだと5点がいっぱいくらいの制作期間で(もちろん風景や大人数の写真は非常に時間がかかりますので、一概にいえませんが…)、色々な業務を平行にこなしながらも、6倍ちかいの29点を仕上げることができました。
昭和40年くらいの当時の様子を知っているので、風俗的な配色を調べる必要がなかったこと、つまり時間のかかる調査が必要がなかったことが大きいのですが、それにしても、効率にこだわって制作することで、6倍の生産量を実現できました。


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また、自然な表現が実現できたことも、今回、大きく自信を得るところとなりました。
「自然な表現」は当たり前なことなのですが、明治から昭和20年台までの写真は、画像が粗い場合が多く、”もともとカラー写真であったかのような自然さで”再現するのが、なかなか難しいのです。
心を砕いたのは、生え際。人間だと髪の毛の生え際、チンパンジーだと体全体の毛と地肌の具合です。ここには結構テクニックが生きています(企業秘密ですが)。
あと地味なところで大変だったのは、奥さんの眼鏡フレーム。べっ甲のように透明な中にも模様が入っています。


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もともとカラー写真であったかのように表現できたことで、カラーライズの新しい展開が確認できました。
それは、あえてカラーライズしました、という技術を見せないことです。
25日のオン・エアーを見て驚きました。白黒写真をカラーにしました、という説明がなかったのです。そういうカラー写真がもともとあり、そのまま使いました、という感じで番組が構成されておりました。
それでいいのです。カラーライズが当たり前に自然に使われる、これはカラーライズの成功だと言えるからです。
このような使い方は今後増えるでしょうし、技術の説明がないことが当たり前になる次の段階に入ったと実感しました。


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今回、あまりにも時間がなかったので、登場した写真資料のすべてが当社のカラーライズではなく80%くらいだったのですが、提出した作品29点のうち27点を使っていただきました。残りの2点のうち1点はテスト画像でしたので、ほぼ全点使っていただいたことになります。
繰り返し登場した家族団らんの象徴的なシーン(下の写真)、フィナーレの回想シーンは、すべて当社の作品でした。
「自然な表現」のクオリティーにご満足いただけたのではないか、と思っております。


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シンプルなのに時間がかかったのが、一番最後に追加されたこの作品。
チンパンジーの来ているパジャマの柄。ひとつひとつ色を塗っていくのが結局はいちばん確実なのでそうしました。自然さを大切に、妥協しないでよかったと思っています。
映されたのは一瞬でした。そういう意味でも、技術を説明しない使われ方をしているわけですね……。


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それにしても、チンパンジーって、破顔一笑って感じで笑うんですね。
やはり相当人間に近いことが分かります。ずっといっしょにいたら、愛情を抱いてしまいます、きっと。


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