色あせた日本美術や白黒写真画像&映像をキレイにしたり、加工したり、カラー化したり。レタッチ技術で、ライフスタイルをもっと楽しく、美しく。

「賞道のすすめ」、先日7月26日(火)より秋季シリーズが始まりました!
第1回目は「ふすま絵」でした。
「あれ、春季と同じじゃない?」
と思われた方、実は同じようで違うのです。

春季も参加された方は、こんな感想を。
「昨夜は本当に凄まじい体験でしたね!前回は会場の構造上、(中略)どうしても出来ない事(畳に設置する、寝ころぶ、ライティング調整等)がありました。それが今回の会場では、実現したわけで」

そ〜なんです!
畳敷きの和室がある会場で、ゴロンと横になっても鑑賞できる環境が、今回は整ったのでございます。
会場は、前回の神楽坂から東上野へ。
江戸で唯一の唐紙屋さん「東京松屋」のショップ&ショールームの施設を思う存分使っての、ゼイタクなワークショップなのです。

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まずは、一階のショップからエレベーターで最上階へ。
扉が開いたその先は気持ちいいテラスになってます。

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梅雨明け前の涼しい夜、ちょっと風は強かったのですが、「おしのぎ」の手まり寿司と日本酒をご用意して、プチ・ウェルカムパーティーです。
お勉強、というお硬い感じから、エンタメを楽しむ環境へとシフトチェンジです。

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気分がほどよくほぐれたところで、レクチャールームへ。
体感していただく「檜図」の秘密を解説しなが、期待感を高めます。
ジグザグの屏風が、実はふすまだった、もっとのびのびと大きな枝を伸ばし広げていた…。
そんな、虐げられてきた巨木が、いかにして復活したか……ご対面の時間が迫ります。

そしていよいよ、和室へと移動します。
障子を開けてみると、並べてある檜図が、

ドーン!

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と正に音が聞こえるほどの存在感で鎮座してます。
「お〜」
驚きともため息とも言えない声が聞こえます。
私も、幅広い4枚のふすま絵を横にいっぱい並べたのは久しぶりです。
その迫力はやはりさすが!

さあ、ここからが賞道です。
まずは畳に座るのが基本。昔の部屋は椅子はありません。
下から見上げると、巨木が高くそびえているように見えてきます。
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次にもっと暗くして……。
ローソクライトだけで鑑賞します。
なんとも妖しく、凄みを見せる描写。
日本家屋は、かつては真昼でもほの暗く、部屋の隅っこは見えないほどでした。
この「陰翳礼讃」ともいうべき積極的に暗闇を取り入れて暮らすスタンスで日本美術は見るべきと、私はいつも唱えています。

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ひととおり、ふすま絵の鑑賞を終えてレクチャールームに戻ってみると、お菓子とお茶が用意されています。
お菓子は、この後に登場する桂離宮のふすまの引き手をかたどった、 落雁ようなお菓子。
お茶は、お茶の茎を丹念に焙じたもので出しており、カフェいんがほとんどなく夜にも安心なんだとか。
若き茶人・神崎悠輔さんにご用意いただきました。
この神崎さん、なかなかの好青年っぷり。私のイメージはフィギュアスケートの羽生結弦です。
これから人気を博す存在になりそうです!
(あやかるぞ⁈)

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最後は、もう一つのテーマ、桂離宮・松琴亭のふすま絵について。
荒々しい表現の檜図が飾られていたのは八条宮智仁親王(はちじょうのみやとしひとしんのう)の邸宅だったのですが、同じ智仁親王の館でも、時代が下るとあまりにも表現が違うことに注目したく、取り上げました。

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実は、その復元レプリカが、「東京松屋ショールーム」に展示されているのです!
早速今度は二階に移動して、鑑賞します。
月をテーマにした桂離宮、月のきらめきが、雲母というキラキラ輝く素材で描かれた模様に反射して、どんな視覚効果があったかを解説しました。

今度は月夜に照らして、見てみたい!

と言うように、今回は広い会場を縦横無尽に楽しんだワークショップとなりました。
みなさま、より体験型に昇華した「賞道のすすめ」、本当の日本美術の醍醐味を味わってみませんか?

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次回は8月30日(火)。
会場はもちろん「東京松屋」ショップ&ショールーム。
テーマは「絵巻物」。初めて「年中行事絵巻物・祇園御霊会」が登場します。
どうぞ、ご期待下さい!

お申し込みは、以下からどうぞ。
「秋季・賞道のすすめ」応募フォームへリンク

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