色あせた日本美術や白黒写真画像&映像をキレイにしたり、加工したり、カラー化したり。レタッチ技術で、ライフスタイルをもっと楽しく、美しく。

祈ノ美
7月5日から14日かけて渋谷西武b館8階にあります美術画廊にて開かれました「祈ノ美 -inori no bi-」展に、私のデジタル復元アートが展示されました。
展示風景1
デジタル復元アートとして展示したのは、「山越阿弥陀図屏風」と「地獄草紙」。
いつも「賞道」で使用しているレプリカを「アート」として、いや「芸術作品」として共鳴し、展示を採用して下さった、大久保文之さんには感謝しかありません。
他の作品は、いかにも今らしいアートたち。
すでに名の知られた有名アーティストの作品もあり、その中に私の作品が並ぶ……。アーティストになることが私の目的ではありませんが、それでも
「やっとここまできたのだな……」
という感慨というものがありました。

今回の大きな目的のもう一つは、ユニット「竹林堂」のデビューです。
この展覧会のお誘いを受けたとき、思い切って「竹林堂」としての作品を仕上げ、展示することにしました。非常にいいデビューの場と思ったからです。
展示竹内小林
「竹林堂」は、高校の同級生で親友の竹内正人と私小林泰三の芸術制作ユニットです。
竹内の「竹」と小林の「林」で「竹林」です。
竹内は、昨年大手企業を辞め最近独立したばかりの、ネットを中心としたマーケティングのスペシャリストです。芸術とはあまり関係のない分野で頑張ってきた人ですが、魅力的なコンテンツ(賞道、アート)を制作できる私にとって、もっとも足りないところが「特にネットというメディアに対して、どうやって宣伝して売っていくか」でして、そこで竹内のスキルが生かされると思っての結成です。
竹内にしてみても、満を持して独立したからにはそれなりのコンテンツでないと動きにくいこともあり、私のアートがかなり将来的に期待ができるとのことでの参画となりました。

デビュー作は葛飾北斎にしました。
これは、竹内が昔からこだわっていた天才だったからです。ユニット「竹林堂」のコンセプトは、「昔、天才といわれたアーティストが現代によみがえったとしたら、デジタルのデバイスも嬉々として使いこなしたに違ない。その表現を徹底して探り、表現し、提供する」というもの。
今回は、富嶽三十六景のうち「凱風快晴」(通称「赤富士」)を選び、その一日の変遷を、天才北斎ならどう表現しただろうと探り、表現しました。
題して「冨嶽一日六景(ふがくいちじつろっけい)」
01凱風快晴Ss
ご存じ、午前中の爽快な風景「凱風快晴」

そして夕暮れになり、より一層富士が紫に燃え立ち、残雪が溶岩のように赤く光ります。
02夕刻焼峰Ss
「夕刻焼峰」

日が姿を隠し、その残りの光に浮かぶ富士。裾野から闇が這い上がります。
03黄昏紫雲Ss
「黄昏紫雲」

満天の星に黒く浮かび上がる富士。怪しく青い炎のように天の川が立ち上ります。
04天ノ川黒不二Ss
「天ノ川黒不二」

90歳の北斎が描いた富士に龍。夜明けの一瞬に、天の川が龍となり朝日に消えていきます。
05星海登龍Ss
「星海登龍」

そして日の出。「富嶽百景」に残された神なる世界を、彩色してよみがえらせました。
06来迎好日Ss
「来迎好日」

訪れる人に、「この中でどれが一番好きですか?」と聞いてみると、「黄昏紫雲」と「天ノ川黒不二」が人気でした。
しかし他の作品も好きな方がそれぞれいて、好みは千差万別。
会期中に売れたのは、実は「来迎好日」。買うからには、北斎でありながらも、現代的なポップさもある作品がいいと評価されたのは、納得です。

展示風景2
画廊へ足を運ぶ高所得者層がやってくるのが、やはり土日ということでしたが、土曜日は大雨、日曜日は選挙投票日と重なり、なかなか景気のいい話にはなりませんでしたが、そんな中でも売れたことが非常に自信になりました。

これから、賞道としては暮らしに役立つ日本人らしい美術との接し方を、「竹林堂」をはじめとする復元アートでその実践をご紹介しながら、皆様のもとへ、みぢかで楽しい日本美術を再びお届けする活動をさらに加速させてまいります。
どうぞ、今後もご期待ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA