源氏物語絵巻カレンダー2024 7月8月 「鈴虫 すずむし」

「鈴虫」は第二部の第三十八帖にあたります。源氏物語絵巻には「鈴虫」の場面は二つあり、こちらは「鈴虫二」として知られています。
光源氏50歳の夏のお話です。出家をした妻・女三宮の邸宅において、光源氏や夕顔、蛍兵部卿宮(ほたるひょうぶきょうのみや)などが集い、十五夜の月を愛でながら管弦の楽をに興じます。そのさなか冷泉帝に呼ばれ参内した光源氏は、帝とともに身の上話にしみじみと感じ入るのでした。

「鈴虫」の源氏香マークは、最初と最後に聞いた香が同じ、2番目と3番目の香が同じ、となります。

源氏香(げんじこう)は、香道の楽しみ方の一つである。源氏香の成立は享保の頃と考えられ、『源氏物語』を利用した組香である。(wikipedia)

  1. 「源氏香」では、5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
  2. 香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
  3. 香炉が5回まわり、すべての香が終了したあと、客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴である。まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいく。