源氏物語絵巻カレンダー2024 11月12月 「宿木 やどりぎ」

「宿木」は第三部の第四十九帖にあたります。源氏物語絵巻には「宿木」の場面は三つあり、こちらは「宿木一」として知られています。
今上帝(きんじょうてい)は、参内していた薫を碁に誘い相手をさせます。その折りに、自分の娘・女二宮を薫のもとへ嫁がせたいとの意を伝えます。大君のことを忘れられない薫は、乗り気になれず、辞退の歌で返事をするのですが、きっぱりとは畏れ多くてできないでいました。

「宿木」の源氏香マークは、3番目以外の四つの香りがが同じ、となります。

源氏香(げんじこう)は、香道の楽しみ方の一つである。源氏香の成立は享保の頃と考えられ、『源氏物語』を利用した組香である。(wikipedia)

  1. 「源氏香」では、5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
  2. 香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
  3. 香炉が5回まわり、すべての香が終了したあと、客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴である。まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいく。