原義物語絵巻カレンダー2024 5月6月 「蓬生 よもぎう」

「蓬生」は、第一部の十五帖になります。
光源氏が都を離れている間、後ろ盾を失ってしまった末摘花(すえつむはな)の屋敷は荒れ放題に荒れてしまいました。数年後に都に戻ってきた光源氏は、その様を目の当たりにし、彼女のひたすら待ち続けていた姿に心を打たれるのでした。月光に照らされてい浮かび上がる庭の表現が見事です。

「蓬生」の源氏香マークは、3番目と4番目と最後5番目に聞いた香が同じ、となります。

源氏香(げんじこう)は、香道の楽しみ方の一つである。源氏香の成立は享保の頃と考えられ、『源氏物語』を利用した組香である。(wikipedia)

  1. 「源氏香」では、5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
  2. 香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
  3. 香炉が5回まわり、すべての香が終了したあと、客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴である。まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいく。